金子みすゞさんへの興味とふ~ちゃんへの共感
童謡詩人 金子みすゞさんの記念館(山口県長門市)に行ってきました。金子みすゞさんは東日本大震災での” こだまでしょうか "で有名な方です。
・金子みすゞさんへ興味を持った理由
私がみすゞさんに興味を持ったのは、みすゞさんは詩(私と小鳥と鈴と)の中で、”みんな違って、みんないい"と言っているにも関わらず、離婚する際に死を賭して子供の親権を夫に要求(自分の母親に付与)し、その遺書の中で夫に対し、
「貴方が子供に与えられるのはお金であって、心の糧ではありません。」
と自分の思想のみ押し通すのが詩の内容と矛盾していて、とてもリアルだと思ったからです。
みすゞさんの作品は常人が思いつく視点では無い為、みすゞさんがとても才能豊かである事は分かりますが、その夫もビジネス、つまり生活の存続に一所懸命であった事を、私は感じました。しかし、みすゞさんが夫を馬鹿にしている言動※を取っている事が、私は違うのでは、と思いました(なんか私も悔しかったです)。
※みすゞさんの師匠 西條八十(さいじょう やそ)さんの読み方をさいじょう はちじゅうと夫の方が読んだ時のみすゞさんの返し方を指しています。
・ふ~ちゃんへの共感
ふ~ちゃんとはみすゞさんの娘さんで、ご自身が70歳になるまで母に置き去りにされたと思い続け(私はこのインタビュー記事を読んで
泣きそうになりました)、文学少女だったにも関わらず、文学から距離を置いたそうです(その後はみすゞさんの作品 南京玉を理解しなおし、
母からの惜しみない愛情を感じたそうです)。
ふ~ちゃんの才能が勿体無い!
才能があったかもしれないのに、親への感情から取り組まないのは、すごく惜しいと思いました。
以上、久しぶりに近場で旅をし、金子みすゞさんだけでなく、その夫の方と、特にふ~ちゃんに想いを馳せてみました。御一読頂き、ありがとうございました。