夫父日記

(私)30代の男(会社員) (元妻)同じ年(専門職) / 子供2人(2017/6 ,2018/12生) / 育児・家事・仕事・夢奮闘記 / 随時更新

現役引退後2000万円必要な件

色々ニュースで話題になっていますが、元の報告書を読みました。

https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

この報告書の目的は、解決策を示しているのではなく、国の資料の平均データで単純計算すると、引退後1,300万円あるいは2,000万円足りないから、各々のライフステージで出来る事を考え、関係各所で議論のきっかけにしましょうよ。という事でした。

要は数値が独り歩きしたという事ですが、目安の数値を示さなければ、議論が出来ないと思うので、報告書を公表された方(財務省あるいは金融庁の方)は良い仕事をされたと私は捉えております(若手の方かな、ありがとう)。 

政治は選挙等のしがらみがあるので、事実を捻じ曲げる必要があるのでしょうが、実生活を行っている我々は冷静に受け止めた方が早く気づけて良いと思います。

 

読んで初めて分かった事を下記に示します。

 ・現在60歳の人のうち90歳まで生存する人の割合、約半分。

・"健康寿命", "資産寿命”という言葉がある(下記に定義示す)。

・平均余命と健康寿命の差は男性(約9年)に比べ、女性の方が長い(約12年)

・男性より女性の方が認知症になりやすい(特に90歳以上は顕著)

・日本の高齢者(65歳以上)はOECD諸国より労働力率が高く(つまり、働き続けている)、65~70歳の男性で働く人の割合は3~5割

・大卒の退職金が1997年から2017年の20年間で平均して1000万円下がっている(現在も更に下がり傾向の中にある)

 

健康寿命 : 寿命において健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間 

資産寿命 : 老後の生活を営んでいくにあたって、これまで形成してきた資産が尽きるまでの期間。
 

 

今回の件でニュースに踊らされることなく、改めて"生"報告書を読む事の大切さを理解しました。御一読、頂きありがとうございました。